代表石塚しのぶが米経営の最先端を
戦略的ビジネス眼で読み解きます

ビバリーヒルズでレストラン「権八」にいく

2007年3月にロサンゼルスのビバリーヒルズにレストラン「権八」が登場しました。日本から職人を呼び寄せ、完全なる日本風の建物をつくったということで、話題になっています。先週、アメリカ人の友人を連れてこの権八にディナーに出かけたところ、日本でもなかなかお目にかかれない壮大な建物に驚きました。南青山にある店と雰囲気は似ていますが、内装に加え日本的な庭園もありびっくりさせられました。ロサンゼルスには、2000軒を超える日本食レストランがあると聞いていますが、これほど徹底した日本をつくっているところは珍しいのではないでしょうか。特にアメリカ人を招待するときには、最適な場所だと思います。今はまだできたばかりで予約も簡単にとれ、日本の権八ほど活気はありませんが、味・サービス共に満足しました。権八サラダは蕎麦の上に色鮮やかな野菜が美しく盛ってあり、なかなか美味しかったです。デザートも抜群です。私はデザートにはうるさいのですが、小豆とアイスクリームの上にパンプキン・ソースをかけた「パンプキンぜんざい」、スフレのような「チョコレートケーキ」、それからフルーツを混ぜ込んだ「かき氷」など、どれもこれもオリジナリティーに富み、素晴らしく美味しかったです。

思いがけない祝福

唐突で恐縮ですが、弊社は1982年に発足し、今年で25周年を迎えました。先週は、日本から米国視察研修のグループがあり、私もセミナーで講演を行ったり、弊社スタッフも様々な商業施設視察や、企業訪問の同行をしたりと、大変忙しい一週間だったのですが、その時のこと。

帝国ホテル その2

先月は日本へ出張し、10日間ほど帝国ホテルへ滞在していた。出張も長くなるとホテルでの生活空間が大切になってくる。

ビジネス眼力を鍛える!

私がコンサルタントとして日米間プロジェクトに携わり始めてからかれこれ25年以上になります。これまでアメリカ企業との交渉やコラボレーション・プロジェクトなどを通して日本企業の皆さんのサポートを行ってきました。

アメリカでの起業体験:その2

アメリカという国で会社を経営するにあたって、難しいのは、経営者だからといって、独断的に会社を運営していくことはできない、ということです。これは大きな会社に限らず、小さな会社でも同じです。
アメリカには、「社内顧客」というコンセプトがあり、会社にとっては、従業員も、何らかの価値を提供しなくてはならない「お客さん」であることに変わりありません。働いてくれる人たちが、自分を伸ばし、やりがいを見出すことのできる環境を提供することも経営者の務め。また、会社としての価値を上げていくためには、ひとりひとりが「起業家」であるという精神をもって、プロジェクトをこなしていくことが必要です。経営者として、働く人たちに対して心を開き、ビジョンを共有することができなければ、働く人たちの共感や支持を得るのは大変難しいということです。特に、私の経営する会社は、「コンサルティング」という特殊な業種ですし、小さな会社なので、適格な人材を見つけることはなかなか難しいという現実があります。「コンサルタントになりたい」という人はたくさんいるのですが、「アメリカに住む日本人」という限られた人材プールの中で、やる気と能力の両方を持ち合わせた人はごく少数です。

アメリカでの起業体験:その1

私はアメリカの企業で働き、その後、アメリカで自分の会社を設立して以来、かれこれ25年以上が経ちます。長年アメリカで暮らしていますが、心はやはり日本人であり、日本人としての誇りを持ちつつ、会社を経営しています。

UCLA

ロサンゼルスにある大学UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)と言えば、日本でも知らない人はいないと思います。私もこの大学にはいろいろ縁があって、1970年代、まだUCLAが日本で知名度を得ていなかったころにインターナショナル・スチューデント・オフィスのサマー・プログラムを企画したり、コンサルタントを7年間務めたりと、思い出がたくさんあります。

米国クリスマス商戦、人気のギフト・アイテムとは?

さて問題です。昨年、アメリカのクリスマス商戦中に、総計248億ドルを売り上げたギフト・アイテムとは?答えは、「ギフト・カード」だ。一見、クレジットカードのような、プラスチック製のカードで、役割的には商品券と同じ。予め一定の金額がプログラミングされており、受け取り主は指定の店舗でキャッシュ感覚で利用することができる。アメリカでは数年前にちらほら巷に出回るようになったが、あっと言う間にブレイクし、今やリテーラーから、航空会社、レストラン、映画館に至るまで、ありとあらゆる種類の業者が発行するカードが買い求められるようになった。

アメリカ人にウォシュレットを売るには・・・

クリスマス商戦真っ只中のある日のこと、両手一杯に袋をぶら下げた買い物客でごった返す高級モールを歩いていたら、便座を置いた展示ブースが突如として視界に入ってきた。Louis Vuitton、Tiffany、Coachなど、有名ブランド店に紛れて便座が現れたのには驚いたが、その「もの」自体にはなんだか見覚えがある。よくよく見ると、我が日本が誇るTOTOのウォシュレットではないか!

「ホリデー・カタログ」に思う:米国クリスマス商戦外伝

感謝祭、ブラック・フライデー、そしてサイバー・マンデーを後にし、街はいよいよクリスマス一色になってきている。店舗や街頭を飾るクリスマス・デコレーションはもちろんのこと、個人宅の庭先や屋根、外壁にも、赤や黄色のカラフルなクリスマスの灯りが目立ち始めた。街に繰り出してこれらの光景を眺めるのも楽しく心踊ることだが、毎年のように同様に楽しみなのはリテーラーやカタログ業者、ラグジュアリー・ブランドなどがクリスマス・ショッパーに向けて発刊するホリデー・カタログだ。