帝国ホテル その2

先月は日本へ出張し、10日間ほど帝国ホテルへ滞在していた。出張も長くなるとホテルでの生活空間が大切になってくる。

長期滞在に欠かせない大切なもののひとつがバスルームである。日本のホテルだと小さなスペースの中にたくさんの機能が詰め込まれがちだが、帝国ホテルのバスルーム・エリアのスペースはかなりたっぷりしている。シンクまわりのデザインはまさに長期滞在者向けだ。洗面用具を置くシンクまわりのスペースが階段状に2段になっていて、広々としている。顔をあらう時にローションのボトルなどが水に濡れないし、物も取りやすい。さらに嬉しいのは広めの風呂場である。疲れた時は、ゆっくりシャワーを浴びて湯船につかりたい。ここの風呂場は、温度をセットしておけばスイッチひとつで適温のお湯でいっぱいになるし、ホテルにはめずらしく身体を洗うスペースもある(こういう設備はアメリカではお目にかかれないので、かなり嬉しい)。勢いよく水の出るシャワーヘッドもふたつあるので、せっかちな私にはありがたい。そして、もうひとつ、バスルームのドアが引き戸で、幅が通常の1.5倍くらいのたっぷりサイズであることも嬉しい。引き戸というのは開け放しておいても邪魔にならないので、使い勝手がいいのだ。

ちなみに、私の出張はいつも荷物が多い。部屋の中を見渡すと、何年もそこに暮らしているかのようにたくさんの書類や物が積まれている。そんな私にとって、部屋のレイアウトに工夫が凝らされていて使い勝手がいいと、本当に助かる。