月刊『アイ・エム・プレス』 : No.9 進化か、絶滅か-顧客主導型市場における大企業の挑戦「顧客を知る、顧客とつながる 顧客主導型市場における米国優良企業の挑戦」
米国のビジネス界においては、大企業はよく“恐竜”に例えられる。恐竜のように図体がでかいため、力はあるが小回りが利かずに、変化に敏速に対応することができず絶滅してしまうというイメージだ。
米国のビジネス界においては、大企業はよく“恐竜”に例えられる。恐竜のように図体がでかいため、力はあるが小回りが利かずに、変化に敏速に対応することができず絶滅してしまうというイメージだ。
8月のあたまにリリースされた米・マッキンゼーのレポートによると、2010年におけるTV広告の効果は、1990年当時の3分の1にまで弱体化するという。
最近、『日本経済新聞』やあらゆるビジネス誌上において、ロングテールやWeb 2.0などという言葉が盛んに取りざたされている。
医療の現場を考えると、一昔前までは、「お客様は神様」ならぬ、「お医者様は神様」であった。
「5万ドル(500万円、1ドル=100円)」
とは、エンターテインメント業界の王者であるディズニーにとって一体何を意味する数値か、読者の皆さんには察しがつくだろうか。
2006年2月21日付けのACSI(TheAmerican Customer Satisfaction Index)の最新発表によると、2005年第4四半期におけるリテール業界のACSIスコアは100点中72.4と、前年に比べて0.3%下降した
本連載の第1回と第2回を通して、今日、米国の優良企業の多くが顧客主導型に移行している背景と、「顧客主導型」というテーマについて、
アメリカの先進企業においては、カスタマー・エクスペリエンスという要素を、商品やサービスに代わる優位性確立の要因として、多くの企業が重要視している。企業文化に根ざし、他社の容易な模倣を許さない「カスタマー・エクスペリエンス」という要素が、企業差別化における最優先課題として注目を浴びているのだ。
商品市場においては安いものと高級なものの二極化が進んでいる。それを背景として、B2B、B2Cを問わず、ただ安いというだけでは満たされないニーズを抱えた欲求不満なアンハッピー・カスタマー層が増殖してきている。