ビジネスはすべて、「サービス業」の時代へ・・・
ウォルマートとデルが手を組んで、サービス・ビジネスに参入。そんなニュースを聞いて、顧客主導型の激流を改めて実感。突き詰めていけばビジネスはすべてサービス業、という時代が到来しています。
ウォルマートとデルが手を組んで、サービス・ビジネスに参入。そんなニュースを聞いて、顧客主導型の激流を改めて実感。突き詰めていけばビジネスはすべてサービス業、という時代が到来しています。
少し前のことになるが、ウォールストリート・ジャーナル紙で、「ウォルマート時代の終焉」についての記事を読んで考えさせられた。ご存知のように、ウォルマートは、アーカンソーというどちらかといえば辺鄙な地域に端を発するにも関わらず、徹底的な低コスト構造に焦点をあてたサプライ・チェーン、それに基づく低価格提供を武器にアメリカのリテール業を制覇するに至った。しかし、2000年代の半ばを過ぎたアメリカにおいて、ウォルマートがリテール業全般に与える影響力は翳りを見せ始めている。そして、その背景にあるのは、「Web2.0ライフスタイル」とでも呼ぶべき、まったく新しい価値観に基づく新しい時代の到来だろう。
ホール・フーズ・マーケットはテキサス州オースティン市に本社を置く、世界最大のオーガニック/自然食品スーパーマーケット・チェーンだ。現在、米国、カナダ、イギリスの三カ国で200店舗近くを展開し、年間5,000億円以上の売上を誇る。かつては、「ニッチ・カテゴリー」として認識されていた「オーガニック/ナチュラル」を、「健康志向のインテリ層」や「グルメ志向の富裕層」のライフスタイルに訴えることによりメインストリーム化することに大きく貢献したことで広く知られている店だ。
米国のビジネス界においては、大企業はよく“恐竜”に例えられる。恐竜のように図体がでかいため、力はあるが小回りが利かずに、変化に敏速に対応することができず絶滅してしまうというイメージだ。