代表石塚しのぶが米経営の最先端を
戦略的ビジネス眼で読み解きます

2018年、「企業文化」が米企業取締役会の最大の関心事に

近年、アメリカでは、ライド・シェア・サービス大手のウーバーや金融大手のウェルス・ファーゴなどといった企業の不祥事が相次ぎ、その根源として粗悪な企業文化の存在が大いにクローズアップされました。その結果、企業の取締役会が企業文化の監視をガバナンスの一環として捉え、役員会内に「委員会」を設けるなどしてその監視に率先して取り組む動きが出てきています。

ウーバー騒動に学ぶコア・パーパスの重要性

コア・バリュー経営の土台はコア・パーパスとコア・バリュー。「コア・バリュー」は、「コア・バリュー経営」のように名前にもなっていますからその重要性は明白なのですが、かたや「コア・パーパス」のほうはともすれば見落とされがちになります。

「社員一人ひとりが率先する」という企業文化へのアプローチ:評価額3兆円のベンチャー企業、エアビーアンドビー訪問記③

「オーナーシップ意識」の希薄化とどう戦うか-ザッポス(Zappos)は優れた企業文化で有名な会社ですが、そのザッポスでさえ、「企業文化の正念場」に立たされたことがあります。数年前にCEOトニー・シェイと話をしている時にそう感じました・・・

設立9年目の、コア・バリュー刷新: 評価額3兆円のベンチャー企業、エアビーアンドビー訪問記②

「実は、先週、新しいコア・バリューを発表したばかりなのですよ」会議室のテーブルに着くなり、同社の戦略アドバイザー、チップ・コンリーさんがそう切り出しました。それまで、エアビーアンドビー(Airbnb)には六つのコア・バリューがありました。・・・

いい経営者は「いい投資家」である

優れた経営者は、「いい投資家」でもあります。

企業文化やコア・バリュー経営の調査研究を通して多くの企業の経営者に出会ってきた結果、「いい経営者とは、情熱と夢をもった経営者。そして『いい投資家』でもある」という結論に達しました。