サンフランシスコ、ラスベガスでの3日間のセミナー・プログラムを終えて帰ってきました。
今回のプログラム初日は、米経営書のベストセラー『PEAK』の著者であり、スピーカーとしても引っ張りだこのチップ・コンリーさんと、米PEAKセミナーのマスター・ファシリテーターであるスー・ファンクハウザーさんを迎えての豪華なコラボ・セミナーでした。
会場は、チップ・コンリーさんが24年前に創設されたホテル・チェーン、ジョワ・ド・ヴィーヴルのプロパティのひとつであり、サンフランシスコのユニオン・スクエア付近に立地するエレガントなホテル、ギャレリア・パーク・ホテルです。そんなに大きくもなければ、小さくもないホテルで、「居心地のよい」、「気のおけない」という描写がぴったりの感じです。働いている人もとても明るくて、親切で、さすがは、「働く意義」を追求するジョワ・ド・ヴィーヴルの職場だけあると思いました。
奇しくもその夕方に東京に旅立つというチップさんは、「こうして日本の皆さんの前でお話できることは、とても光栄なことです。なぜかといえば、ここ二日間ほど、私は『日本三昧』の生活を送っているのですよ」とユーモアたっぷりのオープニング。オーディエンスの心を和ませました。
ジョワ・ド・ヴィーヴルの誕生から始まり、苦境に立たされた2001年、そして、マズローの欲求階層を経営に活用するという飛躍の発想。温かい人柄が感じられる語り口に時を忘れました。
チップさんのお話の後はマスター・ファシリテーターのスーさんによるミニ・ワークショップ。スーさんから出されたいくつかの「お題」について二人一組でシェアしてもらい、そして全体で発表、ディスカッションをしてもらいます。
なかでも、「あなたの会社で従業員が働きたいと思う理由」について、上から五つ挙げよ、という質問は簡単なようでいてとても難しいものでした。私もスーさんに促されてやってみましたが、経営者として自分が考えていることと、社員が考えていることが本当にマッチしているのかどうか考えさせられました。
「セミナー終了後会社に帰ったら、社員の皆さんに、『この会社で働きたい理由』をきいてみてください。きっとたくさんの気づきがあると思いますし、社員の言葉が、今後、会社でやるべきことを決定する上での良い判断材料になるはずです」
というのが、スーさんの結びの言葉でしたが、どうでしょうか。ブログをお読みの皆さんにも、是非取り組んでいただきたいエクササイズだと思います。