アメリカ人が感じるジャパニーズ・スタイルとは・・・

私の趣味は家のインテリアやアート・グッズの収集なのですが、アートといっても有名なアーティストの絵を壁に飾るといった類のものではありません。知人がアートのクラスで製作したサンプルや友人のアーティストがつくってくれた彫刻のようなものを、生活の中に取り入れていくことなのです。そこで、自分の家の内装を変えたときには、そういったアート・グッズをそこら中に飾ることができるように工夫をしてデザインしました。私は建築家ではありませんから構造的なことに関してはプロの建築家、それから色やフィニッシュについてはインテリア・デコレーターからアドバイスをうけました。後になって不具合な点がいくつも出てきましたが、自分でデザインした家なので、誰にも文句を言うことなく、それも愛嬌として満足しています。

家のデザインのコンセプトはあまりないのですが、私はサンタフェ・スタイルが好きなので、ドアをサンタフェから取り寄せたりして、サンタフェの青い空を部屋の中に取り込めるようなイメージで、大きなドアや天窓を入れました。

しかし、やっぱり私も日本人で、上海へ行ったときに20センチくらいの仏像を見つけ、つい心惹かれて買ってきてしまいました。すると、うちに来るアメリカ人のお客さんたちが、口を揃えて「すごい、ジャパニーズ・スタイルですね」というのです。この仏像がひとつ置いてあるだけで、ジャパニーズ・スタイルに見えてしまうわけです。ちょっとしたアクセントが人の印象に大きなインパクトを与えてしまう・・・人の視点というのはそういうものですね。

サンタフェスタイルとは
アメリカ、ニューメキシコ州サンタフェ地方見られるネイティブ・アメリカンとスパニッシュそして開拓者達の生活様式が渾然一体となって生まれた独特でエキサイティングな家具のスタイルを言う。