私にとって、日本出張時のホテルの居心地は非常に重要です。クライアントとの打ち合わせ、ロサンゼルス・オフィスとの通信など、昼夜を問わず神経を尖らせていますから、ホテルの環境がビジネスの効率に与える影響は少なくないのです。長年の間、私の出張時の常宿はキャピトル東急でしたが、ここが昨年末に閉館となり、今回は知り合いを通じて帝国ホテルを利用することになりました。
帝国ホテルに滞在するのは久しぶりでしたが、実は今回、新鮮な驚きがありました。ホテルのロビーでクライアントと待ち合わせすることが多かったので、ホテルのオペレーションの様子を洞察する機会が何度かありましたが、これが素晴らしい。ベル・デスクやフロント・デスクの人たち・・つまり客との接点となるスタッフが自分の役割を十分理解してサービスに従事していることが伝わってきました。傍からみていて、誰もが目的をもって行動しているのがよく分かります。これは宿泊客のみならず、館内を訪れた人に快適な環境を精一杯提供していることの表れなのでしょう。我が社のスタッフにも学んでもらえるところがあると思い、日本出張の土産話として持ち帰りました。
これまでに世界各地のホテルを利用してきましたが、トータルに満足のいくサービスに出会える機会はなかなかありません。帝国ホテルのオペレーションは、海外にも自慢できるものだと感じました。
