「儲かる会社」の本

私はできるだけ本を読むようにしている。日本とアメリカの間を頻繁に行き来し、国内出張も多いせいかどうしても眠りが不規則になってしまうが、真夜中や早朝に目が覚めてしまった時は、すぐ手にとれるように必ず枕元に本を用意しておく。
読む本は、日本語、英語を問わない。勿論、仕事柄、アメリカのビジネス用語が、日本語でどう訳されているかを知らなくてはならないので、日本語のビジネス書は特に努めて読むようにしている。
今回の出張の帰りも、飛行機の中で読もうと成田空港内の本屋で本を買った。その中の一冊が、『へえ、儲かる会社はこんなことをやっているんだ!(船井総合研究所社長 小山政彦著)』。こういうと失礼にあたるかもしれないが、エアポートで気軽に買った本で、文庫であるし、そんなに期待はしていなかった。だが、読んでみて、今の時代を実に巧みに捉えている本だと敬服した。
まず、タイトルがいい。儲かる会社がやっている「こんなこと」がどんなことだか知りたくて、思わず手にとってしまう。本を開くと、中には、読む者の頭を活性化させる様々なビジネス・ヒントが散りばめられている。シンプルな語り口で分かり易く書かれている良著で、気になったところに印をつけながら何度も繰り返し読んでしまった。会社経営者の皆さんにも、若手社員にも是非お薦めしたい。