フェイスブック史上最大の買収は第二のネットバブルの匂い

もうご存知の方も多いでしょうが、フェイスブックが写真共有アプリのプロバイダー、インスタグラム(Instagram)を買収するそうですね。なんと買収額は10億ドル。なんだか、「テック・バブル」の匂いがぷんぷんすると思うのは私だけでしょうか???

これは、フェイスブック創設以来、最大の買収。iPhoneでスナップした写真を加工して友達とシェアできるという「いまどき」のアプリで知られるインスタグラムですが、なんと創設からわずか15ヶ月。社員数も10人強、収益モデルゼロというまったくのスタートアップです(先週、アンドロイド・ベースのアプリがリリースされたばかりです)。

タブレットPCやスマホといったモバイル端末の目覚しい普及に伴い、アプリ開発を中核(そして唯一の)事業とする会社が注目を浴びてきていますが、フェイスブックによるインスタグラムの買収は、そういった会社の中でも最大規模を誇るものではないでしょうか。

3,000万人のユーザー数は注目に値するとはいえ、創設からわずか15ヶ月の、それも収益モデルももたない会社に10億ドルの値札がついてしまうとは・・・。普通では考えられないことです。90年代後半のネット・バブル時代を彷彿とさせます。

こういう「とんがった」スタートアップが大手に買収されると、「アーリー・アダプター」的ユーザーからは反発を食らう傾向にありますが、はやくも、ウェブはフェイスブックを非難する声でいっぱいです。ちなみに、なかでも、プライバシーの問題を懸念する声が多いようです。

数年前までは、フェイスブックも「とんがったスタートアップ」であったことを考えると面白いですね。8億5,000万人のユーザーとあっては、「メインストリーム」と呼ばれても仕方ないのでしょうが・・・。