ニーマン・マーカスのiPhoneアプリ

「米・高級デパート『ニーマン・マーカス』が、店舗サービス向上をねらったiPhoneアプリを一部店舗で試験導入。」

このニュースを聞いたとき、はっとした。
ああ、そうか。うんうん、なるほどね・・・

その理由は後で語るとして、このアプリは、簡単にいうと顧客と店舗に以下のようなメリットがあるそうだ。

まず、顧客は、店舗に入るなりイベントやセール情報をキャッチできる。加えて、自分の馴染みの店員さんがいるかどうかもチェックできる。

これはうなずける。離職率の高いアメリカだが、老舗デパートともなると、長年フロアで勤務している店員さんが何人もいて、彼らと話をするのを楽しみにしている顧客も多い。そういえば、私の知人も某高級デパートに行くと『ジョン(店員)いるかなー』とキョロキョロする。馴染みの店員との交流を楽しみ、“ついで”に洋服や鞄を購入する。そのくらい働いている「人」が重要なのだ。

一方、お店側では、アプリ利用者が来店すると、そのお客さんの購入履歴や顔写真(フェイスブックのプロフィール写真が出てくるらしい)を確認できるようになるそうだ。
ビバリー・ヒルズの高級店では、それらしきオーラのあるお客様にはシャンペンやソーダを振舞ってくれたりするようだが、そのような接待もアプリの導入により確実になされるようになるのだろうか。

ニーマン・マーカスは高級デパートでありながら、それほど敷居の高さを感じさせないおおらかさがあり、個人的にはファンである。残念ながら、私がこの度試験導入されるアプリをiPhoneに入れても、店員さんにシャンペンで迎えていただくことはできないが(涙)、いつも斬新なチャレンジをしているニーマン・マーカスのことであるから、結果が楽しみ。いや、どちらかというと、他のリテール(せめて私が頻繁にいくお店)やホテルなどでも導入してほしいなと思ったりしている。

テンテン