ちょっとすごいアメリカの医療システム

先日、私の知人がちょっとした怪我をして救急外来へ行った。

段差のある石段でバランスをくずしたのだが、打ち所が微妙だったし、切り傷もあったので念のために主ドクターに見てもらおうということになったのだ。



結果は全治10日間。
無事治癒してほっとしているところに病院から1通の手紙が届いた。

内容は、「怪我の原因が本当にただの事故であったのか?」を確認するためのもの。
単なる過失事故だったと証言する項目の他に、自動車事故、労災、あるいは誰かに暴力を振るわれた等々の選択肢があり、何れかにしるしをつけて返信しなければならない。

確かに救急で治療を受けている患者が冷静に状況を説明できないケースも多いだろうし、ましてドメスティック・バイオレンスなどがあったりしたら、その場で言いにくいだろう。

また、医療機関にとっても正確に情報をキャッチすることにより、医療費をコントロールできるというメリットが高そうだ。

アメリカの医療システムには常々合理性に関心することが多いのだが、今回は、手紙の届くタイミングといい、内容といい、なかなかよくできたシステムだったので、私のまわりでも話題になった。

それにしても・・・長くアメリカに居て、自分自身はこんな手紙を一度ももらっていないことに感謝しなくては。怪我や病気はしないのが一番だし。