最寄のガレージセールをリアルタイムで教えてくれるニュービジネス、Rumgr

アメリカのライフスタイルからどうしても切り離せないものといえば「ガレージセール」。週末に近所に散策に出かけると、大小規模は様々ですが、お家の前庭にもう使わなくなった中古品を所せましと並べて売りに出している人の姿を必ずと言ってよいほど見かけます。「趣味はガレージセールめぐり」という人がいるくらい。

rumgr

スマートフォンのGPS機能を利用して、個人の売り手と買い手のマッチングをご近所さんベースで行うというモバイル・コマース・ビジネス、Rumgr(ラメジャー)は、アメリカ国民の「ガレージセール好き」に着目して誕生したビジネスです。現在は、iPhoneアプリのみを提供していますが、これで、世のガレージセール愛好家はいつ、どこにいても最寄のお家で何が売りに出ているかを探知し、即駆けつけることができるというわけ。

じつはこのRumgr、ザッポス社の元社員二人が結託してはじめたビジネスです。その「よしみ」からか、ザッポス社CEOトニー・シェイも投資家として名を連ねているそうです。

トニー・シェイは現在、「ラスベガス旧繁華街活性化プロジェクト」に並々ならぬ情熱を注いでいますが、その一貫として取り組んでいるのが「ラスベガスへのベンチャー企業誘致」。このRumgrもトニー・シェイがインキュベーションを手がけている企業のひとつのようです。果たして、「ラスベガスは第二のシリコン・バレーとなり得るのか?」。とても興味深いですね。

*ところで、Rumgrというこの会社名なんですが、「Rummage(多くのものが雑多に集められている中から掘り出しものを探す)」から来ています。最近、ネットの会社を中心に単語を簡略化したような会社名が流行っていますが、我々のようにネイティブ・スピーカーでなくとも、社名のつづりを見ただけでは一体どうやって発音したらいいのかわからない人も多いみたいですね。位置情報サービスのScvngrの読みが「スキャベンジャー」ですから、Rumgr(ラメジャー)と読んでみました。