「ネットが主役?!」と噂のクリスマス商戦2007

先週の金曜日は、アメリカのリテーラーにとって一年で最も重要な日、「ブラック・フライデー」だった。
「ブラック・フライデー」といえば、最近は日本のニュースでも報道しているから皆さんよくご存知のことと思う。アメリカ人にとってはクリスマスをめがけたショッピング・シーズンの幕開けで、リテーラーはみな、「ここぞ」とばかりに大幅値引き商品を宣伝に掲げて買い物客を呼び込む。毎年、ウォルマートやターゲットなど、大型ディスカウント店舗の入り口で人が押し合いへし合いしている映像がテレビに映し出される。バーゲン品を争って殴りあいのケンカが起きることもある。買う方の気合も相当のものだが、「うちは安いぞ!」というイメージを精一杯誇示すべくリテーラーがとる方策もまた見逃せない。
しかし今年注目すべきは何といっても「オンライン・ショッピング」だろう。昨年のホリデー・シーズンでは、オンライン売上が前年比24%増と驚くべき成長を遂げたが、今年もそれにひけをとらない結果が期待されている。今日は11月26日月曜日。感謝祭明けに出社した勤め人たちが、会社の高速回線を使ってホリデー・ショッピングに興じることから「サイバー・マンデー」と呼ばれる。かつては、感謝祭明けの週末(金、土、日)は店舗でのバーゲン、オンラインでのクリスマス商戦のスタートは「サイバー・マンデー」と決まっていたが、今年は、混み合った店舗を意図的に避け、オンラインでバーゲンハントするショッパーを意識して、月曜日を待たずにネット限定セールを展開するリテーラーも出てきた。これは、昨年まではあまり見られなかった、今年の特徴的な傾向だ。
さて、このサイバー・マンデー。日付が切り替わる真夜中まであと数時間を残すばかりだが、一体どういうアウトカムになるのかどうか興味深い。結果についてはまたお知らせするので、乞うご期待。