代表石塚しのぶが米経営の最先端を
戦略的ビジネス眼で読み解きます

オーガニック/自然食品市場を騒がすホール・フーズとワイルド・オーツの買収劇

ホール・フーズ・マーケットはテキサス州オースティン市に本社を置く、世界最大のオーガニック/自然食品スーパーマーケット・チェーンだ。現在、米国、カナダ、イギリスの三カ国で200店舗近くを展開し、年間5,000億円以上の売上を誇る。かつては、「ニッチ・カテゴリー」として認識されていた「オーガニック/ナチュラル」を、「健康志向のインテリ層」や「グルメ志向の富裕層」のライフスタイルに訴えることによりメインストリーム化することに大きく貢献したことで広く知られている店だ。

アメリカで大ヒットのセルフヘルプDVD 「The Secret」を見て

アメリカのカリスマ的トークショー・ホスト(女性なので正確には「ホステス」だが)であるオプラ・ウィンフリーの番組で紹介され、アメリカで大きな反響を呼んでいる「The Secret(ザ・シークレット)」というDVDを見た。マーティン・ルーサー・キングや、アインシュタイン、ニュートンなど、歴史上の偉人たちが成功の糧としていた「The Secret(秘密)」を、現役の作家(『男性は火星から、女性は金星からやってきた』のジョン・グレイ、『こころのチキンスープ』のジャック・キャンフィールド)啓発家、理論物理学者、医者などの証言を通して解き明かしていく趣向で成り立っている。

「儲かる会社」の本

私はできるだけ本を読むようにしている。日本とアメリカの間を頻繁に行き来し、国内出張も多いせいかどうしても眠りが不規則になってしまうが、真夜中や早朝に目が覚めてしまった時は、すぐ手にとれるように必ず枕元に本を用意しておく。読む本は、日本語、英語を問わない。勿論、仕事柄、アメリカのビジネス用語が、日本語でどう訳されているかを知らなくてはならないので、日本語のビジネス書は特に努めて読むようにしている。

情報過多時代の落とし穴

Phoneリリース時には様々な推測や憶測が混線していて、ソースによって25万、50万、70万などあらゆる数値が囁かれていた。さらにややこしいことに、これらの数値がどうやって算出されたのか、定義が明確でないケースも多かった。インターネットなど情報技術の発達のおかげで、個人が入手できる情報量こそ多くなっているが、それが必ずしも良いことであるとは言い切れない。情報過多時代だからこそ、正しい情報を見極める目、分析するセンスが必要なのだと改めて痛感した。

エンターテイメント業界と流通業界のコラボ・プロモーション

米国の長寿アニメ、The Simpsons(シンプソンズ)を、皆さんはご存知だろうか。アメリカでは1989年以来TV放映されている超ロングラン・シリーズで、「シンプソン一家」を取り巻くあらゆるハプニングを描きながら、荒唐無稽なストーリーの中にも辛口な社会風刺をちりばめる特異なスタイルで幅広くかつディープなファン層を誇る。シンプソンズの映画版が先週金曜日にアメリカで封切りとなったが、その公開前に前代未聞の大掛かりなプロモーションが行われた。北米に7,000軒以上あるセブン・イレブンのうち11店舗が、シンプソンズの中に登場する架空のコンビニ、「Kwik-E-Mart(クイッキーマート)」に改装されたのだ。

これからどうなるテレコム業界?グーグル侵略の予兆

来年初めに予定されているFCCの700MHz帯オークションに、グーグルが参加する意思を表明したというニュースを聞いた。ただし、FCCが、「オープン・アクセス」のコンセプトを基盤としてオークション・ルールを定めるならばという条件つきだ。これが実現すれば、ユーザーは、使用する端末やデバイスの種類に関わらず、自由にキャリアを選び、あらゆるソフトウェアやコンテンツ、サービスにアクセスすることができるようになる。モバイル・サービス市場における、「顧客主導型」の到来だ。

トップの方針が企業の明暗を分ける

アメリカのオフィス・サプライ業界における二大勢力に、オフィスデポとステープルズがある。両社とも「スーパーストア」と呼ばれる業態で80年代に登場した企業で、それまで無数の個人店舗が連立していたアメリカの文具業界に、ウェアハウス型の店舗を導入して大変革を巻き起こした。スモール・ビジネスを顧客対象とした店舗販売事業を出発点としながら、デリバリー事業、コントラクト(大企業向け納品)事業、そして消費者向け販売事業にまで手を広げてきた巨大企業である。

アメリカでパン屋さんがホット

最近ロサンゼルスでは洒落たパン屋さんが人気を集めて、店舗数がどんどん増えています。 ベルギーから進出してきた“Le Pain Quotidien”とか“BREADBAR”、それにニューヨークからきた“City Bakery & Cafe”といったところがポピュラーで、私も最近週末のブランチによく利用するようになりました。こういったパン屋さん型のカフェは、アメリカにある従来のコーヒーショップとは異なり、サラダやチーズ、スープといったものとパンを味わう、どちらかというとヘルシーなスタイルでパンをエンジョイするところです。こんなところが人気の焦点なのでしょう。ところで、日本とアメリカではちょっとパン屋さんのコンセプトが違うように思います。私はパンに非常に興味があるので、日本出張時にも街のパン屋さんやデパ地下などでよくパンを買いますが、いつも店頭に並んでいる種類の多さに圧倒されますし、惣菜パンもたくさんあるので、それだけで食事になってしまいます。しかもクリエイティブで、美味しい・・。

アメリカでも当たりそうな日本のビジネス?

日本出張から戻ってきましたが、日本へ行くとエキサイティングなことがたくさんあります。今回は渋谷の西武百貨店で待ち合わせする機会があったので、ロフトに行きました。私はああいった雑貨を豊富に取り揃えた店が大好きなので、何時間でも見て回ることができます。日本ではロフトのような業態の店舗数が増えていると聞きました。