ハリウッドの一角にある小さな本屋さん「サミュエル・フレンチ(Samuel French)」
店舗に並ぶのは一般の書物ではありません。
この店は舞台脚本家や役者を志す人を対象とした演劇書専門店なんです。
この本屋の運営をするのは、1830年に創業された舞台脚本に特化した出版社「Samuel French, Inc」。
彼らのモットーは「Make Theatre happen」で舞台脚本の出版の他にも、舞台をプロデュースしたい人へのコンサルティングなど様々なサービスを提供しています。
このエンターテイメントの中心地ハリウッドに位置する店舗に訪れるのは、舞台のプロデューサーや役者を志す人など舞台関係者ばかり。
数えきれない程の舞台脚本が置かれた本棚を通り越し、店舗の奥にいくと、コーヒーの無料支給デスクとソファーがいくつか置かれた小さなスペースがあります。ここでは脚本のリサーチを行っている人が読書をしていたり、クラスの題材を選ぶ役者の卵である生徒さんたちが読み合わせをしている光景などが多く見られます。
スタッフも演劇好きがそろっていて、どういったものを探しているか伝えると自分の知識を基に題材の提案をしてくれます。
クリエイティブな雰囲気が漂うこの本屋、今年で65周年だそうです。町の本屋がどんどん消えていく今ですが、このようなニッチなアピールをもつ本屋は生き残っていきそうですね。