ロサンゼルスに帰ってきたミューラル・アート

先日、素晴らしいミューラル(Mural)の制作現場に遭遇しました。

ミューラルとは建物などに描かれる壁画のことを指します。壁面にコミュニティーの「問題・希望・誇り」などを表現して、住民にアピールするコミュニケーション活動の一つとして普及したもので、かつてロサンゼルスでも多くのミューラリスト(壁画アーティスト)が活動していました。

2002年から2013年までの間は、ロサンゼルスでは公共の場にミューラルを描くことが全面的に禁止されたため、しばらく活動が中止されていましたが、昨年、市議会で法令改正があり、しかるべき手続きを踏めばミューラルを描いていいことになったのです。

こうして、かつてミューラルのメッカとも呼ばれていたロサンゼルスに、多くのミューラリストが戻ってきたのです。

先日、私が出会ったミューラリストは、地元小学校との共同プロジェクトのためにオーストラリアからはるばるロサンゼルスへやってきたそうです。
「子どもたちに歴史あるミューラル・アートを知ってもらうんだ!」と熱く語っていました。

通勤途中で見かけたこのミューラル・アート、こちらが最初に前を通りかかったときの状態。描き始めて2時間くらいだそうです。

そして、こちらが完成図。・・・なんとたったの3日間で完成してしまいました。

それにしても、3日間という短い間にこんなに素晴らしい作品を一人で仕上げるって凄い・・・。