アートとビジネス

先日、ロサンゼルス近郊のLaguna Beach(ラグナビーチ)市で毎年開催されているアート・ショーに行ってきました。ラグナビーチは、オフィスのあるウェスト・ロサンゼルスから1時間ほど南に下ったところにある閑静なビーチ・タウンで、ちょっとした高級リゾート・ホテルも何軒かありますが、昔からアーティストの街として知られています。

毎年ここで2ヶ月にわたり開催されるArt Festivalというイベントは、この街最大のイベントで、毎年延べ25万人以上が訪れるそうです。

私はできるだけ時間を見つけてこういったイベントに足を運ぶようにしています。もちろん、休日をリラックスして過ごすことが目的なのですが、自分のビジネス感覚に刺激を与えるためにも大いに役立っていると思います。

業界リサーチや交渉といった仕事は、ある手順を踏んで、淡々と右から左へと作業をしていると思われがちですが、実際のところはプロセスの中でかなりのクリエイティビティーが要求されます。インターネットの時代とはいえ、行き詰まったリサーチや“NO”といわれた交渉を“Yes”に変えるには、毎日の仕事の中で“創造的”な感覚や発想を持つことが大いに役立つのです。

私の言うところのアートとは、普通は人が気付かないような、どこにでも存在するようなモノや光景あるいは人の表情の一瞬をとらえて、見る人(オーディエンス)に感激を与える表現のことです。我々のビジネスにも、どこかアートに共通するところがあるように思えるのです。