未来のコミュニケーション?

年が明けてオフィスも調子よく回りはじめた1月も10日過ぎ、ようやく日経新聞の元旦号が届きました。普段なら日本の1~2日遅れで配達されるのですが、正月ということもあって大幅に遅れたのでしょう。もしかすると郵便局の怠慢かもしれませんが、アメリカらしいですね。

しげしげと日経元旦号を読んでいたら、“IT・デジタル特集”というのがありました。今のビジネスマンには、こういったテーマが注目されるのでしょう。記事中に気になるところがありました。“テレビ電話で自動翻訳”という未来のビジネスマンの姿を紹介したものです。テレビ電話に自動翻訳機能がついていて、そのおかげで、英語が苦手なビジネスマンがアメリカ人の友人とスムーズに通信できるというのです。

私たちは何十年も日米間のビジネスをしていますが、オフィスで英語のニュアンスをどう捉えるか、といったことで議論になるのは日常茶飯事です。“Order/注文”などの決まりきったやりとりならば自動翻訳のようなものでも問題ないのでしょうが、友人との会話となると、文化の違いもあり、些細なニュアンスがコミュニケーションに影響します。解釈の仕方や状況によっては、逆の意味にとられてしまうこともありますから。さらに日米間のビジネス交渉などになったら、相手の表情やニュアンスをかなり慎重に捉えながら進めていかなければなりませんから、もっと大変です。

将来、自動翻訳が異文化のコミュニケーションをどの程度までカバーできるようになるのかは疑問ですが、もし本当にコンピュータを使ってパーフェクトにコミュニケーションがとれるようになったらすばらしいことですね。