有限会社ビジネス・プランナー代表取締役 島田士郎様より書籍「未来企業は共に夢を見る~コア・バリュー経営~」の感想をEmailでいただきました。

読後感は、納得しながら複雑な思い。米国の先端企業は、近江商人の「三方良し」を彷彿とさせ、やはり企業は公器と再確認しました。一方で日本企業は拝金主義を加速、従業員は道具としか扱わず。石塚さんの提言に耳を傾ける経営者はどれほどいるか。それでも正しいことを指摘しないといけないのでしょうね。

明治維新後の日本人は、未踏の資本主義という文化に対し、和魂漢才の伝統を踏まえ、和魂洋才の精神で踏み込んできました。それが極東の小さな島国を、国際社会の中で際立たせた要因と考えます。その精神は戦後も受け継がれ、日本人は組織一体となって成長を遂げました。

しかし東京五輪頃から、数値目標と効率主義の肥大化、米国大企業が師匠。新自由主義経済も米国から導入、金融が現場を凌駕してるのが現状です。

石塚さんの新著で紹介された企業は、従来の米国大手企業と異なり、むしろ渋沢栄一氏や豊田章一郎氏に近い印象。人を尊重することから組織を築き上げています。 いつの間にか逆転した日米の発想を突き付けられた思いで、このままでは日本の国際競争力はさらに落ちていくような。

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