「スモール・ジャイアンツ・サミット2015」―「山椒は小粒でもぴりりと辛い」。ひと味違う起業家たちの集まりに参加してきました!

「世の中を良くする」想いに燃える経営者たちの集まり

テキサス州ダラスで行われた「スモール・ジャイアンツ」米国本部のグローバル・サミットに参加してきました。

年齢や人種、性別は様々ですが、「世の中を良くする」という共通の想いに燃える起業家たちが一堂に会するこのイベント。共通の目的で結ばれているからか、初対面の人でもすぐに意気投合してしまうという唯一無二のカンファレンスです。仕事柄、これまで何百というビジネス・カンファレンスに参加してきましたが、大企業の重役が集うカンファレンスはもちろん、他の中小企業向けの集まりとも一線を画する独特の熱気を感じ、そのムーブメントの一端を担っていることに何ともいえない高揚感と誇りを覚えた3日間でもありました。

スモール・ジャイアンツ米国本部メンバー:日本支部代表石塚しのぶ、米国本部設立者ポール・スピーゲルマンとボー・バーリンガム、ベネディクティン大学ケビン・リンチ博士

「ビジネス」というと、「売上」や「利益」がどうしても先に立つ傾向にありますが、何より、「世の中への貢献」や、「優れた企業文化の育成」「働き甲斐のある職場づくり」に焦点を置くことが、長期的な繁栄につながるという信条を軸に活動している経営者たちに囲まれ、私も心が洗われる想いでした。

参加は今年3年目になりますが、回を重ねるごとに「顔見知り」の経営者とのつながりもますます深まり、相互的な信頼が深まってくるのを感じます。アイデアの交換や、「次は一緒にこんなことができるかも・・・」という将来的な協業に関する議論など、自然発生的に始まるのが楽しく、3日間、朝から晩までノンストップで刺激を受けっぱなしでした。

 

生身の「スモール・ジャイアンツ」企業を訪問できる、パスポート・プログラム

カンファレンス中の講演やディスカッション・セッションももちろん勉強になるものでしたが、やはり何といってもハイライトだったのは、「パスポート」と呼ばれる企業訪問のプログラム。最終日の午前中を使って、カンファレンスの開催地近辺にある「スモール・ジャイアンツ」を訪問します。

今年は、ダラス郊外のフリスコという町にある「コール・エム・オール(Call-em-all)」を訪問しました。同社は、電話のボイスメッセージやメール、SMS(ショートメッセージングシステム)などを介したグループ・メッセージの一斉配信サービスを運営・提供する会社です。ぴんとこないかもしれませんが、例えば大雨の際に「今日は学校は休みです」というメッセージを学校が父兄に向けて配信したり、臨時労働者を頻繁に活用する会社のために「明日働いてくれる人を探しています」のようなメッセージを配信したりするのです。

コア・バリュー、企業文化を語り合うスモール・ジャイアンツ企業

フリスコという町自体が、近年、急成長している産業地帯であるということもあり、その地域全体から感じられる底知れないエネルギーみたいなものをひしひしと感じました。この「コール・エム・オール」社も比較的新しい産業パークの中にあるのですが、なんと住所も、「インターネット・ブルーバード」となっています。「インターネット・ブールバード」と「ネットワーク・ブールバード」の交差点まであって、まあ、過去15年間のテクノロジーの発展を物語るような通りの名前だなあと思い、思わず写真をパチリ。

テキサスのインターネット・ブールバードとネットワーク・ブールバード

会社の存在意義やコア・バリュー(核となる価値観)を基盤にしつつ、IT企業ならではのとてもユニークな制度をもっている会社なので、詳しくは後日ブログに書きたいと思っています。

志を同じくする経営者に囲まれ、しっかり充電させてもらった充実の3日間でした!