「ユメノヨウナカイシャ」をつくる誇り-サイバーストークさんご紹介最終回

(2010. 12. 9)

今日まで、三回に分けて、岐阜県恵那市に本拠を置くカー用品の販売会社、サイバーストークさんについてご紹介をしてきたのですが、今回はその最終回です。

中田社長と運営最高責任者の熊澤さんとは、第一回のザッポス・エクスペリエンス・セミナーも含め、日本、アメリカと過去三回にわたってお会いし、そして、今回、スタッフの方とはメールを通じた取材をさせていただいたのですが・・・。

取材を通して、私の頭の中に最も印象深く残っているのは、「感動の共有」という言葉です。

『ザッポスの奇跡』の中で、石塚も書いていますが、

「社員が共通の目標に向かって、同じような信念、情熱をもって進んでいく会社こそ強い」

と思うのです。

サイバーストークさんというのは、とにかく、社員の皆さんがほんとうに同じ方向を向いて、「感動を共有しながら」働いていらっしゃる会社だな、と思わずにはおれません。

コア・バリュー育成について、サイバーストークCLTの小林さんが、こう語ってくれました。

「創り上げていく過程において、かかわるすべての人、従業員はもちろん、その家族、お客様の事を想い、議論していることにふと気づいたとき、何か大きなものに包まれたような感覚を覚えた。・・・」

またこんなエピソードもありました。

Ub|XZ~i[サイバーストークさんでは、営業車に従業員の皆さんの全体写真を貼っていらっしゃるそうです。「いつも共にある」という気持ちの表現で、その写真を、「損得より良心で判断せよ」というコア・バリューがプリントされたシールで貼ってあるのだということです。

ある日、それを目にした取引先の人が、びっくりされたそうです。

「『損得より良心で判断せよ』・・・うちの営業部ではありえない言葉です」。

サイバーストークさんのカルチャーや価値観、その表現が、社外にもインパクトを与えている・・・と小林さんは言います。

「性善説に立って、世の中を善くしていく会社」。

提供する商品やサービスや業種はどうであれ、そんな「高い目標」をもち、それに対して社会から評価されることが、社員の皆さんの喜びにつながり、誇りにもつながるのではないか・・・と私は思っています。

最後に、今回の取材を通して、私が最も心を動かされた言葉。ある社員の方の言葉を引用させていただきたいと思います。

「学校に行くみたいに会社に行くのが楽しみになるような会社・・・
いつでも会話に笑いがあって、他人のことをまず先に考えられる人間関係・・・
それはユメノヨウナカイシャ・・・かも知れません。
でも、そんな風に想う人が集まればそれは『夢』ではなく『現実』なんだと考えます。
そんな感覚が皆で共有できたらサイコーだと想うので、まずは自分がそんな人間になろうと。
・・・(中略)・・・
一つの指針を持って流れるように深化する。
それは人も企業も同じだと思いますし、そんな企業になろうとしている皆にめぐり会えたことに感謝です。」

こんな「ユメノヨウナカイシャ」がたくさん生まれれば、
もっともっと幸せな世の中になるでしょうね!

サイバーストークの皆さん、取材ご協力ありがとうございました!!

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