今日まで、三回に分けて、岐阜県恵那市に本拠を置くカー用品の販売会社、サイバーストークさんについてご紹介をしてきたのですが、今回はその最終回です。

取材を通して、私の頭の中に最も印象深く残っているのは、「感動の共有」という言葉です。
『ザッポスの奇跡』の中で、石塚も書いていますが、
「社員が共通の目標に向かって、同じような信念、情熱をもって進んでいく会社こそ強い」
と思うのです。
サイバーストークさんというのは、とにかく、社員の皆さんがほんとうに同じ方向を向いて、「感動を共有しながら」働いていらっしゃる会社だな、と思わずにはおれません。
コア・バリュー育成について、サイバーストークCLTの小林さんが、こう語ってくれました。
「創り上げていく過程において、かかわるすべての人、従業員はもちろん、その家族、お客様の事を想い、議論していることにふと気づいたとき、何か大きなものに包まれたような感覚を覚えた。・・・」
またこんなエピソードもありました。

ある日、それを目にした取引先の人が、びっくりされたそうです。
「『損得より良心で判断せよ』・・・うちの営業部ではありえない言葉です」。
サイバーストークさんのカルチャーや価値観、その表現が、社外にもインパクトを与えている・・・と小林さんは言います。
「性善説に立って、世の中を善くしていく会社」。
提供する商品やサービスや業種はどうであれ、そんな「高い目標」をもち、それに対して社会から評価されることが、社員の皆さんの喜びにつながり、誇りにもつながるのではないか・・・と私は思っています。
最後に、今回の取材を通して、私が最も心を動かされた言葉。ある社員の方の言葉を引用させていただきたいと思います。
「学校に行くみたいに会社に行くのが楽しみになるような会社・・・
いつでも会話に笑いがあって、他人のことをまず先に考えられる人間関係・・・
それはユメノヨウナカイシャ・・・かも知れません。
でも、そんな風に想う人が集まればそれは『夢』ではなく『現実』なんだと考えます。
そんな感覚が皆で共有できたらサイコーだと想うので、まずは自分がそんな人間になろうと。
・・・(中略)・・・
一つの指針を持って流れるように深化する。
それは人も企業も同じだと思いますし、そんな企業になろうとしている皆にめぐり会えたことに感謝です。」
こんな「ユメノヨウナカイシャ」がたくさん生まれれば、
もっともっと幸せな世の中になるでしょうね!
サイバーストークの皆さん、取材ご協力ありがとうございました!!
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