2月に開催したザッポス・セミナー中に参加者からあがった、3つめの質問です。
「顧客の声を、いかにして業務改善に反映させているのか?」
ザッポスから参加してくれたパネラーの皆さんの回答を総合すると、次のようになるかと思います。
1. まず、顧客の声の収集
顧客の声の収集は、電話はもちろんのこと、お客様からのメールやウェブ上の会話を通して、いたるところから収集しています。
また、電話も「ソーシャル・メディア(社交媒体)」のひとつと考え、電話とウェブでの活動を同格に扱っている点も、ザッポスの特徴です。
「ソーシャル・メディア」という言葉の目新しさだけに惑わされて、やみくもにウェブの活動に走る会社が多い中、ザッポスは、「電話とウェブのどちらも重要。ウェブが特別なのではないし、ウェブがもてはやされる今日でも、電話こそが依然として最も効果的なソーシャル・メディア」という姿勢を断固として崩しません。
ザッポスではまた、ツイッターをモニタリングして、お客様の声にダイレクトに応えるという試みも始めています。アカウントは会社の名前ですが、「個」の存在を前に出すため、担当が交代制で替わるたびに名前を名乗って自分をアピールします。「こんにちは、皆さん。僕の名前はスコットです」と、そういった具合です。(これは、つい最近放送された、「ワールドビジネスサテライト」の中でも取り上げられていましたね。)
そのほか、フェイスブックをはじめ、もろもろのソーシャル・メディア・サイトやブログをモニタリングして、できるだけ多くのお客様の声を集め、またそれに対応していくというのが、ザッポスのやり方です。
2.システムを通して、社内に顧客の声を循環する
ザッポスには、「社内ウィキ」があります。このシステムを通して、部門という垣根を越え、役職や肩書きを超えて、お客様の声が社内全体に浸透します。
3.人の声に耳を傾けるオープンな姿勢が土台としてある
いろいろな仕組みの話をしていたら、最後に、こんな点が指摘されてきました。
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